大菩薩嶺に残る上級者ルート? | 富士見新道を歩いてみた

2026年初夏

大菩薩嶺を歩いてきました

「大菩薩嶺って初心者向けの山でしょ?」

と思っていますね?

実は、大菩薩は初心者から上級者まで楽しめる、懐の深い山なのです

今回はその中でも岩場があるルート「富士見新道」をご紹介します!

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富士見新道とは

大菩薩峠の稜線に至るかつての登山道

苔のゴーロから樹林を登り、岩場を越えて標高2000mの稜線に突き上げる爽快なルートです

主要な鎖は撤去され、整備もされず、少しずつ道が野に帰っています

一部には古い鎖やロープが残っていますが、いずれも安全設備としては使用できません

ルートファインディング・登攀技術は必須!

踏み跡がはっきりしない部分もあるので、自分で弱点を見つけて進める上級者向けのルートです

注意

富士見新道は現在整備されていない旧道で、一般登山道ではありません。この記事は2026年6月時点の記録です。現地の状況は変化するため、最新情報を確認し、自身の経験と技術に応じて入山を判断してください。

ルートの概要

大菩薩の玄関口、「上日川峠」からアクセスするルートを紹介します

ルート

詳しいログはYAMAPに載せています

大菩薩・富士見新道(廃道) / みずきさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

上日川峠〜富士見新道分岐まで

最初は一般登山道です

福ちゃん荘を越え、富士見山荘の手前で林道から笹の道へ入ります

看板があるので見逃さないように!

沢を3本ほど渡る。雨後だったので増水してるかも

苔むした木々の間に古い看板があります

ここが富士見新道との分岐点です

富士見新道分岐〜岩場取り付きまで

分岐から苔むした涸れ沢を登ります

時々赤布が残っていたりもしますが、基本は地形を見ながら歩きます

沢を詰めていくと空が明るくなります

もう少し北上すると右手に看板が見えて来ます

沢を詰めすぎる前に、右手の疎林帯に入ります

疎林帯の足元は苔むしたゴーロ

ところどころに古いロープや看板があります

踏み跡や登山道の跡を辿りながら高度を上げます

ペンキの痕跡も発見

藪木にかかった看板の付近から岩場が始まります

岩場〜登山道合流まで

岩場の詳しい解説は別項にまとめます

岩場そのものの技術的難易度は高くありませんが、

ルート判断や浮石への対応、撤退判断などを含めると、一般登山道とは異なる総合力が必要です

参考タイム

  • 上日川峠〜緑風荘 40分
  • 緑風荘〜富士見新道分岐 40分
  • 富士見新道分岐〜岩場取り付き 40分
  • 岩場取り付き〜神成岩トップ 1時間

装備

慣れていればフリーで楽しめますが、ほぼバリエーションルートなので最低限の登攀装備はあった方が良いです

また、浮石も多いのでヘルメット推奨です

当日持っていた登攀装備を参考までに

  • 補助ロープ30m(撤退時の懸垂下降用)
  • ハーネス
  • 60cm/120cmスリング各2
  • 240cmスリング
  • 捨て縄
  • ビレイ器
  • その他カラビナ等

ソロだったのでロープは撤退用です

足元は登山靴です

結果的に装備は何一つ使いませんでしたが、最低限は持っておきましょう

岩場

岩場は大きく分けると3つあります

僕が通ったルートを区切って紹介します

第一の岩場

最初はリッジ状の岩です

藪木に引っかかった看板が岩場の始まり

僕はリッジ右手のルンゼをあがりました

足元は結構緩めでした。沢の高巻きみたいです。落石注意!

リッジの岩を越えた後は藪の踏み跡を辿ります

後から調べるとリッジをあがり、左手に回り込むルートもあるそうです(残置の鎖があるらしい)

第二の岩場

第一の岩場を越え、ガレのルンゼを左へ渡ると目立つ大岩のテラスに出ます

ガレルンゼ↓

ルンゼを渡ると迫力の大岩フェース

大岩の前はテラスで眺めが良く、富士山と大菩薩湖が眼前に広がります

テラス上のフェースを越えることも出来るそうですが、旧道を辿るには左手のルンゼから登ります

ルンゼに降りると残置の鎖があり一目で分かります

ルンゼの上には、かすれた文字で穴観音と書かれています

その先は藪と岩混じりの急な踏み跡です

なお、全体的に言えることですが、残置物は信用できません

鎖は道の目印くらいに思いましょう

第三の岩場

いよいよルートのハイライト

「神成岩」と呼ばれる気持ちの良い岩場です

富士山を背に絶景のクライミングです

寝ていて階段状なので難易度は低いですが、足場が小さい箇所もあるので慎重に登ります

かつては鎖場だったようです

楽なのは左からのようですが、正面突破が楽しい!

7mほどの登攀を終え、テラスに出ます

テラスの上にモノリス的な岩峰がありますが、踏み跡から巻いて上に立てます

直登してみても良かったかもしれませんね

もう登山道は目前

明瞭な踏み跡を辿ると標高2000m地点に出ます(記念碑あり)

その後は山頂を踏むもよし、介山荘から下山するもよしです

大菩薩峠のあたりは絶景で、いつ歩いても綺麗な稜線だなと感じます

余裕があれば介山荘の立ち寄りもオススメです

ワンポイントアドバイス

富士見新道は現在整備されていない「旧道」です

最低限の装備を携行するとともに、事前に装備の使い方に習熟しておきましょう

また、ヘルメット推奨です

浮石が多く、複数人で歩く場合は落石もあり得るため注意して行動してください

適期は虫が出て暑くなる前の初夏か、降雪・積雪・凍結する前の秋がオススメです

岩場そのものの難易度は高くありませんが、一般登山道ではありません

初心者だけでの入山は避け、岩場に習熟した経験者と行動することをオススメします


今回は短時間で歩けましたが、人数が多かったり藪が濃かったりと、条件によっては時間がかかることもあります

時間に余裕を持って、早出早着を心がけて楽しみましょう

そして下山後は、ゆったりと麓で休むのはいかがでしょう

とくに、pH 10.05の源泉かけ流し温泉「大菩薩の湯」がオススメです

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